今回紹介する建物は、内閣府公的ストック有効活用の先進事例として計画された「京都府運転免許更新センター及び地域防犯ステーションとダイワロイネットホテル」が入る複合施設です。
設計営業段階では、外装ファサードのアクセントとして和風いぶし調特殊山型二丁掛タイルが縦型マリオンとして採用されていましたが、タイル製作上の問題と併せ、在来の湿式タイル張り工法ではタイルの重量面から強度的に持たない事が予見され、タイル特殊形状の形状分割とタイル2枚合わせによる納まりで、上下ダボピンで補強した乾式工法の提案を行い採用となりました。
施工段階では、建物完成後は外装ファサードにLED照明を当て、縦型マリオンの凹凸で陰影を強調されると聞き、タイルの寸法精度にばらつきが出る中、タイルの取付け精度の向上に留意し施工に当たりました。完成後の照明テストで、職長と工夫をしながら施工したプロセスが思い起こされ、納得のできる仕上げとなりました。