No.22 青雲学園 耐震工事
『PC板にもカーニバル工法で、定期打診点検をクリヤー!』
『PC板にもカーニバル工法で、定期打診点検をクリヤー!』
定期点検は目視点検で打診を除く項目に該当―
「青雲学園は、九州では名門中の名門進学校と聞いています。医師を目指す学生さんが殆どと伺いました。地方から親元を離れ、寮生活をされる学生さんも多いようです。その環境は、青い海も見える小高い丘の上に、レンガタイルで堂々たる雰囲気をかもしだしています。2008年に定期点検報告制度が施行されましたが、なんとこの学校は、全てタイルは乾式カーニバル工法で施工されているのです。1997年以降、学習棟、管理棟、続いて体育館、そして学生寮、さらに中高一貫に合せた大教室棟も全て乾式です。従って定期点検は、目視点検で打診を除く項目に該当するのです。実に10年前からの先取りには驚きます。
今回は、さらに管理棟の耐震工事として、既存壁の前面にPC板の梁と柱を独立させ、それらをRCで梁とスラブでつなげるという工事をされました。もちろん外壁は、乾式カーニバル工法でした。PC板ですので、インサートの先付けを提案しましたが、60NのPC板でアンカーは後打ちとなりました。PC板先付けタイルも点検対象になっている今、当社としてはタイルの需要を喚起するためにも挑戦したい現場でした。」
(㈱日本陶業/担当:岡庭匠理、職長:千葉清一)
学生寮も乾式カーニバル工法
耐震工事の完成(PC板へのカーニバル工法)
学習棟妻壁の耐震工事
PC板の配筋状態①
PC板の配筋状態②
本体の梁とスラブ接合
耐震壁のPC取付け
金物下地とタイルの取付け
1階玄関の耐震補強
管理棟の耐震壁タイルのセット
建物概要
- 現場名:青雲学園旧管理棟耐震補強工事
- 所在地:長崎県西彼杵郡時津町
- 施主:学校法人 青雲学園
- 設計・監理:㈱コア設計事務所
- 施工者:大進建設(株)
- タイル工事:㈱日本陶業 担当:岡庭匠理 職長:千葉清一
- タイル 二丁掛けスクラッチ 後目地詰め仕上げ 1000㎡
- 工期:2014年11月~2015年2月