「当初の改修計画は、タイルの部分補修、或いは部分注入を予定していた様です。しかし足場を掛けて7000㎡の全面調査によると、モルタル下地からの浮きや大きなクラックが入って、どう対処すべきか非常に困り中断していたとのことでした。注入処理は無理とのことで、大きく下地から除去する事となり、その対策はどうすべきか悩んでいました。クラックの状況から躯体の形状までを考慮し、最後は下地から乾式で作成し、そこにカーニバル工法で実質３週間で完了しました。お話を頂いてから何と１ケ月半で完了です。乾式専用にメーカーが常備品を置いていただいている事も工期短縮に繋がる要因でした。
　もちろんタイルオンタイルが基本ですから、下地を除去した面は、縦胴縁を利用して下地を作成した次第です。まるで現場が困った中で、カーニバル工法は多様性を持って対応できることから、カギの救急車ならぬ、タイルの救急車の感覚でした。」
（㈱日本陶業／営業担当：横田雅弘　工事担当：佐々木英知　現場代理人：千葉高広）