No.30 ガーデンテラス
「タイルに魅せられて…感動!」乾式ニューカーニバル工法
「タイルに魅せられて…感動!」乾式ニューカーニバル工法
押出しセメント成形版下地への変更条件を克服―
「複合ビル『ガーデンテラス』は、八戸市(青森県)の中心街で、夏の恒例行事『八戸三 社大祭』の催される地元の目抜き通りに面した一等地にあります。設計者からは八戸市 の文化を継承するデザインを建物のファサードに表現したいとの要望があり、外装デザインが提案されました。市の名産品である駒形(馬の模型)に使用されている赤色と、南部鉄の黒色を基調としたファサードがイメージされ、300 角施釉タイルの試作に入りましたが、求める赤色に辿り着かず苦労の末、漸く鮮やかな今回の赤色に辿り着きました。
タイルの仕上り面は、フラット面と山型テーパー面2種類の市松模様のランダム張りで、施釉(セミマット釉)面の凹凸感が一層ファサードの表情を豊かにしています。工法は寒冷地での施工条件である事から、当初よりNEWカーニバル工法を前提にしており、ALC版下地から押出しセメント成形版下地への変更条件を加味し、耐震性は元より耐風圧性や耐候性に配慮した検討を行い、併せて工期の短縮化を図りました。
施工を終えて見ると、地元文化の継承からスタートした外装タイルが、現代的なデザイン表現となり、最新の技術に裏打ちされた安全性を持つファサードの一助となった事に喜びと感動を覚えました。」
(㈱日本陶業/開発責任者:佐々木英雄、技術顧問:猪子博次、開発営業部:西 真慶、職長:千葉清一)
見本張り提出
一次アングルの精度確認
成形版(メースン)の取付と板間処理
一次、二次アングルの準備
アングル調整
職長ノートにアングルチェック記録
アングルの立て込み完了
カーニバルレールの割付け
下地取付完了
レールの取付様子
開口部納まり
器具取付部
完成
ガーデンテラス竣工
建物概要
- 工事名称:「ガーデンテラス」
- 工事場所:青森県八戸市六日町16-2
- 工事概要:S造 4階 メース板下地 複合ビル
- 建築主:㈱江陽閣
- 設計・監理:オリエンタルコンサルタンツ一級士建築事務所
- 施工:㈱福田組
- 工事:㈱日本陶業 開発責任者:佐々木英雄、技術顧問:猪子博次、開発営業部:西 真慶、職長:千葉清一
- タイル:虔山㈱ 山型面状 297×297×22〜32mm フラット面状 297×297×22mm 700㎡