No.36 本江小学校『カーニバル乾式工法と接着張り工法の使い分け』
カーニバル乾式工法と接着張り工法の使い分け
立山連峰の裾野に広がる今回の統合小学校の外装では、設計当初より予算の関係も有り、タイルの使用は困難だったのですが「やきもの」の持つ質感で優しさを与え、
カーニバル工法で安全性を担保するタイル仕様を採用できないかと設計者から相談を頂きました。そこで予算に応じて乾式工法と接着剤張りの使い分けを検討致しました。
接着剤張り工法は、1階廻りの庇部より低い箇所での施工とし、2階から上階タイル壁面はカーニバル工法で施工することとなりました。
今後、小学校の建物が防災拠点として機能することも念頭に入れ、タイル仕様の安全性は必須であり、並行してタイルが持つ表情も、割肌と粗面仕上げのミックス張りで
凹凸感のある優しいファサードになったと設計者より評価を頂き、嬉しい限りで有ります。
外観
妻壁外観
目地詰めとシールの位置
特に安全に考慮
低層部への接着剤張り
下地のチェックと割付け
レールの取り付け
窓周りのレール取り付け
タイルのセット
接着剤併用
タイルの目地調整
建物概要
- 工事名称:魚津市立本江統合小学校
- 住所:富山県魚津市本江町
- 建築主:富山県魚津市
- 竣工:2017年2月
- 設計・監 理:㈱福見建築設計事務所
- 施工:朝野工業、関口組、千代田建設JV
- タイル工事:㈱日本陶業
- タイル:ニッタイ工業㈱ 濃茶の焼き過ぎタイル、二丁掛け、粗面と割り肌のミックス
- 工事担当:森下宏和