No.37 ワールドマップを、タイルで表現
『 ウォータージェット技術とタイル施工技術』
『 ウォータージェット技術とタイル施工技術』
ウォータージェット技術とタイル施工技術にチャレンジ
「タイルを用いた個性のある床仕上げにして欲しい」、との施主からリクエストが有りまして、設計者との協議を経てワールドマップをエントランスホールに表現する事を提案しました。
しかし世界地図の図形を、どこまで細かい加工が可能なのか、図面どおりの再現が果たして出来るものか、海外からの搬送中に、また施工中に破損のトラブルは発生しないか、等など、経験と実績がないだけに様々な不安も頭をかすめました。
タイルの加工は、ウォータージェット技術を用いて見事に完成しました。
次の心配は、床面のコンクリート下地の精度と膨張収縮によるクラックの発生でした。
勿論施行の面精度や、タイル裏面の空隙からくる破損も考慮しなければなりません。
そこで床下地には、まず保護シートを張り込み、躯体の挙動をカットさせ、改良圧着工法によって、
精度よく、モルタルを完全に充填できるように気配りながら仕上ていきました。
メインホールである事から、デザインといい、奇抜さといい、目の引く個性的な仕上がりが、タイルによって完成されました。
学生さんをはじめ、大勢の方々が通るロビーです。きっと記憶に残り、話題を提供する個性的なタイルによる床仕上げになったのではないでしょうか。
原稿となった基本地図
保護シートの上へ施工
原図に忠実に
図形位置確認
根気のいる施工
ベースと加工タイルの面精度確認
細かい図形
600角の中に日本地図が加工
遠目からもチェック
ほぼ完成
完成した一部
目地詰め完了
ウォータージェット加工
完成
建物概要
- 工事名:北海道科学大学中央棟新築工事
- 住所:北海道札幌市手稲区前田7条15丁目4-1
- 建築主:学校法人 北海道科学大学
- 竣工:2017年7月31日
- 設計:大成建設株式会社設計本部 建築設計第五部
- 施工:大成建設株式会社札幌支店
- タイル:600角
- 工事:㈱日本陶業 営業担当:真壁孝文 工事担当:松田心 職長:神末男